The Smiths - Reel Around the Fountain ~思い出の曲①
The Smiths - Reel Around the Fountain (2011 Remaster)
大学時代、教材開発の授業で動画作成をした。今のようにパーソナルコンピューター等で簡単に動画撮影や編集作業ができなかった時代だ。研究室の大型ビデオカメラを担いで撮影に行き、研究室にある大型機械で編集。
四人一組のチームを3チーム編成し、それぞれのチームが、テーマ、内容、撮影場所、日程などを決めて数分の教材を作った。
私の所属チームは、私の提案が通り、高村光太郎の詩「ぼろぼろな駝鳥」を取り上げて、動物園というものの存在について考える教材を作成した。
新鮮味に欠ける提案だったのだが、パンダもいる上野動物園での撮影が魅力的だったので通ったのだろう。
園長に開園前の時間の撮影許可を得た。開園前の動物園はエサをもらう時間帯で動物たちは活気づいていた。行列に並んでやっと見ることができても寝ているだけのパンダも開園前には活発に動いているのがとても印象的だった。
さて、その教材動画の開幕曲がスミスのReel Around the Fountainだった。彼らの1stアルバム”The Smiths”冒頭の曲。もちろん、私の選曲だ。
当時、歌詞内容をあまり意識していなかったのだが、今回、改めて歌詞をじっくり眺めてみた。
・Reel Around the Fountain lylics
https://genius.com/The-smiths-reel-around-the-fountain-lyrics
そして、興味深い解釈に出会った。
・リール・アラウンド・ザ・ファウンテン/内なる子供、インナーチャイルドの解放
https://note.com/purestblue/n/n1d2fcb8fe61e
作詞したモリッシーがインナーチャイルドを解放した体験を反映した歌詞だというのだ。そして、この曲が1stアルバムの冒頭にあるのも重要な意味があるという。なるほどなと思う。
さらに、詩「ぼろぼろな駝鳥」についても無着成恭さんによる詩の授業実践があることを今更知った。この詩は自由を奪われた人間についての詩であるという解釈に基づく授業実践だ。
Reel~の歌詞にしても、「ぼろぼろな駝鳥」の解釈にしても、大学生当時の自分の勉強不足、そして、現在ではインターネットで簡単に調べることができることの利点を思い知った。
◆ 参考資料
・Reel Around the Fountain (John Peel Session 18/05/83)
・The Smiths - Live At The Derby Assembly Rooms 1983
* 13:01から Reel Around The Fountain
01. 00:00 Handsome Devil
02. 02:53 Still III
03. 06:26 This Charming Man
04. 09:23 Pretty Girls Make Graves
05. 13:01 Reel Around The Fountain
06. 18:50 What Difference Does It Make?
07. 22:19 Miserable Lie
08. 26:30 This Night Has Opened My Eyes
09. 29:44 Hand In Glove
10. 32:20 These Things Take Time
11. 35:00 You’ve Got Everything Now
・The Smiths - Reel Around The Fountain (1983 Jensen Session) HQ
詩の授業
奪われた自由[ぼろぼろな駝鳥 高村光太郎]〈前編〉
無着成恭
(1979年・中学1年生)
https://www.editus.jp/archives/7176
詩の授業
奪われた自由[ぼろぼろな駝鳥 高村光太郎]〈後編〉
無着成恭
(1979年・中学1年生)
https://www.editus.jp/archives/7566