カシコレラ・ミュージック

カシコレラ・ライヴをカシコレラ・ミュージックと改称し、音楽に関する気ままな投稿場所とします(2023年4月10日より)。

脱退したドラマーへの想いを込めた'J.D.H.A.N.E.Y.’ by Monochrome Set

モノクローム・セットの次の5曲は、メンバーの名前が題名となっている
(Lester Square、Bid、Tony Potts、J.D.Haney、Foz Foster(James 'Foz' Foster)。


① Lester Leaps In(1979 シングル)
https://www.youtube.com/watch?v=ge4U2sfVnfI
② B-I-D Spells Bid(1980 2ndアルバム)
https://www.youtube.com/watch?v=q1rYHO3a6cY
③ The Weird, Wild And Wonderful World Of Tony Potts(1980 2ndアルバム)
https://www.youtube.com/watch?v=f90sJkqo1jA
④ J.D.H.A.N.E.Y.(1982 シングル)

www.youtube.com

⑤ Take Foz(1985 4thアルバム)
https://www.youtube.com/watch?v=EeNyDjgcBOY


'J.D.H.A.N.E.Y.'は、脱退したドラマーJ.D.Haney(J.D.ヘイニー)への想いを込めて作られた曲だ。曲中、ボーカルのビドは、ヘイニーに呼びかける。
’John,if you can hear me....We made this record just for you and sealed it with kiss’

 

左からTony Potts,Andy Warren,J.D.Hayney,Bid,Lester Square

J.D.Haney(J.D.ヘイニー:John Haney)は、1978年1月、モノクローム・セット結成時のオリジナル・メンバー。
初期のモノクローム・セットをひと際輝かせていたのは、ビドの作曲能力、レスター・スクエアのギター演奏、そして、ヘイニーのドラムス演奏だと言っても過言ではないだろう。
それほど彼のドラムスはユニークで素晴しく、モノクローム・セットに欠かせないものだった。例えば、次の2つ...

Monochrome Set - He's Frank(1979 シングル)

www.youtube.com


Monochrome Set - The Monochrome Set(1979 シングル)

www.youtube.com

ところが、1981年秋、2度目のアメリカ公演を機に、彼は結婚し、そのままニューヨークに留まることになり、脱退してしまう。残るメンバーはメロディ・メイカー紙に「60年代スタイルのドラマー急募!」という募集広告をうった。(注)

彼の脱退後、彼への想いを込めてビドとアンディが'J.D.H.A.N.E.Y.'共作した。1982年のシングル”The Mating Game”に収録・発売された。

さて、興味深い記事を読んだので紹介する。
3枚目のアルバム”Eligible Bachelors”発表後、レスター・スクエアが脱退するというまさかの事態となった。しかも、J.D.へイニー後任のドラマーまでが脱退。
さらに問題発生。新たなメンバー構成で3度目のアメリカ公演に臨んだのだが、ギター以外のすべての機材類が盗まれるという事件に遭遇したのだ。そして、この事態に堪えきれなかった新加入のドラマーはイギリスへ戻ってしまった。
ニューヨーク在住のJ.D.ヘイニーがこの危機を救った。彼は、半ばボランティアで残りの公演でドラムスを担当したというのだ。(注)

注1:伊藤秀世氏が4thアルバム”The Lost Weekend”日本版に寄せた記事を参照した。


最後に、共作者として、J.D.ヘイニーの名前が記されている曲目を列挙しておく。

(1980 1st)
・Tomorrow Will Be too Long
・Ici Les Enfants

(1981 2nd)
・Love Zombies
・R.S.V.P.
・Apocalypso
・Karma Suture
・The Man With The Black Moustache

(1982 3rd)
・Fun for All the Family

(1985 4th)
・Monochrome Set - Cowboy Country

(1986 BID ソロ・シングル)
・Reach For Your Gun

----------
参考資料:

・The Monochrome Set(wiki英語)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Monochrome_Set

・The Monochrome Set Official website Discography
https://themonochromeset.co.uk/discography.html

・Fun for All the Family (Live, E.M.I. Session, Recorded March 1981)

www.youtube.com

* ドラムス演奏J.D.ヘイニー

・Lester Square
https://en.wikipedia.org/wiki/Lester_Square

・Lester Square Art at 
https://www.lestersquareart.com/

・Foz Foster(James 'Foz' Foster)
https://en.wikipedia.org/wiki/Foz_Foster



↓ これは時間のある時愉しもうと思う。

・The Monochrome Set Full Concert Part 1:3 @ San Miguel Primavera Sound 2011
https://www.youtube.com/watch?v=B53079Lz8yY
・The Monochrome Set Full Concert Part 2:3 @ San Miguel Primavera Sound 2011
https://www.youtube.com/watch?v=tMlW2pyXeSs
・The Monochrome Set Full Concert Part 3:3 @ San Miguel Primavera Sound 2011
https://www.youtube.com/watch?v=XYqKgRXV50o


敬愛するミュージシャンへの問いかけ? 'Alison Statton' by Pant Yell!

曲名に実在する/実在した人物名が含まれている洋楽というお題をたてて真っ先に思い浮かんだ曲はこれだ。

Pant Yell! - Alison Statton

www.youtube.com


 *Pant Yell! ”Alison Statton”(2007)収録

Alison Stattonは、Young Marble GiantsやWeekendのボーカリストとして知名度が高いウェールズ出身の女性。
Weekend解散後も、Ian DevineやSpikeと組みながらも、Alison Stattonという個人名を表に出して佳作ながらも地道かつ控えめに作品を発表。彼女の作曲能力と穏やかで優しい歌唱がとても気に入っている。
私が最も好きな女性ミュージシャンなのだ。

Pant Yell!は、おそらく2003年頃から2010年にかけてボストンで活動したインディーズのポップ・グループ
メンバーは、Andrew Churchman(ボーカル、ギター他、リーダー)、Sterling Bryant(ベース)、Casey Keenan(ドラムス)。
アルバム”Alison Statton”の録音には、ボーカル、サックス、トランペット、ギター、キーボード等、5人のサポート・メンバーが参加している。

このアルバムは、大型CD店でAlison Stattonの場所に誤って並べられていたのを見つけ、興味を持って購入した。とても気に入っている作品だ。


社会的な内容を目当てに聴く楽曲以外は、歌詞内容を気にすることなく、ボーカルも楽器の1つとして聴いてしまう私。
これまで歌詞を意識することなく、この曲を聴いていた。
なぜ、この曲の題名が’Alison Statton’なのか?
今回、初めて歌詞に注目してみた。


最後の2フレーズ。
「僕はどうしたらいい?ワンマンバンドのメンバーでいるよりもむしろソロの歌手になりたいんだけど」
(Show me where you think I should stand.I'd rather be a singer than a one man band.)

Young Marble GiantsやWeekendを解散し、時に、Ian DevineやSpikeと組みながらも、Alison Stattonという個人名で活動していた彼女のことを想起し、自分はどうあるべきか、彼女に問いかけた歌なのだろうか?

このアルバムに関する批評記事を参照した。
https://pitchfork.com/reviews/albums/11364-alison-statton/
https://softabuse.bandcamp.com/album/alison-statton-2

このアルバムはAlison Stattonに敬意を表した作品ではあるが、彼女との関連性は薄く、端的に言うと、「優しく控えめな表現(gentle understatement)」という点が彼女の音楽とこのアルバム、あるいは、Pants YELL!!の音楽との共通点。
そのような趣旨の批評をMarc Hoganなる人物が行っている。

最後に、彼らの動画を2つ掲載しておく。

Pants Yell! "Someone Loves You"

www.youtube.com


*”Received Pronunciation(2009)”収録曲

Pants Yell! at WHPK Summer Breeze in Chicago on 5-15-2010

www.youtube.com


*”Alison Statton”(2007)収録曲’Two French Sisters’ 
 ”Received Pronunciation(2009)”収録曲’Someone Loves You’ 

今回の調査で彼らの音楽への愛着と理解が深まった。
アルバム”Received Pronunciation(2009)”を手に入れたくなった。

題名に実在する/実在した人物名が含まれている楽曲(洋楽編)

sycoBさんのブログ記事「ロケンロールのキャラ調査」
https://sycob.hatenablog.com/entry/2024/01/18/130005)に触発されて、題名に実在する/実在した人物名が含まれている楽曲を探してみた。
探したと言っても、自分のPC内に取り込んでいる楽曲(洋楽のみ)を検索しただけなのだが。
とりあえず、検索結果リストを掲載。
冒頭に?印がある楽曲は、架空の人物か、実在人物か判断がつかなかったもの。
×印があるの楽曲は、架空の人物であることが判明したもの。

気が向いたら、下記リストの楽曲に関することを投稿しようと思う。

・Bell and Sebastian - Seymour Stein 
・Bell and Sebastian - Marx and Engels 
・Bell and Sebastian - Mary Jo

・Billy Bragg & Wilco - Ingrid Bergman
・Billy Bragg & Wilco - Walt Whitman's Niece

Brian Setzer Orchestra - Hey,Louis Prima
Brian Setzer Orchestra - Sammy Davis City

・Danny Wilson - Ballad of me and Shirley Maclaine

?Dukes of Stratosphear - You're a good man Albert Brown

・Felt - Magellan
?Felt - Song For William S.Harvey

George Harrison - Ballad of Sir Frankie Crisp

・Jam - David Watts
 * キンクスの楽曲のカヴァー。レイ・デイヴィスが『ザ・キンクス:サベージの公式伝記』で認めたように、「デイヴィッド・ワッツは実在の人物。

・Jazz Butcher Conspiracy - Shirley Maclaine

×King of Luxembourg(Simon Turner) - A Picture of Dorian Gray
 * The Picture of Dorian Gray(1890年)は、オスカー・ワイルド唯一の長編小説。
・King of Luxembourg(Simon Turner) - Someting for Sophia Loren
・Simon Turner - Andy Warhol

・Louis Philippe - Simon Bolivar Airport
・Louis Philippe - Yuri Gagarin

・Lounge Lizards - Tango #3,Determination for Rosa Parks

・Monochrome Set - J.D.H.A.N.E.Y.
・Monochrome Set - B-I-D Spells Bid
・Monochrome Set - The Weird, Wild And Wonderful World Of Tony Potts
・Monochrome Set - Lester Leaps In
・Monochrome Set - Take Foz

・Pant yell!! - Alison Statton

Peter Gabriel - Biko

Prefab Sprout - Jesse James Bolero
Prefab Sprout - Meet the New Mozart

Paul McCartney & Wings - Picasso’s Last Words (Drink to Me)

×Queen - Bring Back That Leroy Brown
*リロイ・ブラウンは、アメリカのシンガーソングライター、ジム・クロウチの全米NO1ヒット曲「リロイブラウンは悪い奴(Bad,Bad Leroy Brown)」(1973年)に出てくる、悪いやつなのにどこか憎めないキャラクターの名前。

・Robyn Hitchcock - Raymond Chandler Evening

Robert Wyatt - Biko

・Smiths - Shakespeare's Sister

Micheal Nyman - Morzart

・Yes - Picasso

Young Marble Giants - Choci Loni

?18 Wheeler - Boddha
 * Boddhaはブッダ(Buddha)?

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑯ Badi Asad - Canco del Lladre

『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

変更:

07.
Eddie Reader - Wolves
→ Fairground Atraction - A Smile in a Whisper

16.David Gilmour - Where We Start
→ 割愛
16.Badi Asad - Canco del Lladre

-------------------------
【終曲】

16.Badi Asad - Canco del Lladre
”Danca das Ondas”(2003)
曲名は泥棒の歌という意味のカタルーニャ語(邦題「盗賊の歌」)。
原曲はカタルーニャ民謡。
カタルーニャのギタリスト・作曲家、ミゲル・リョベット(ミゲル・リョベ
ート:1878~1938)がギター用に編曲した曲を、ほぼ彼のアレンジ通りにバ
ジ・アサドが演奏している。

youtube上にないので代わりにこれを↓。

Miguel Llobet's "Canco del Lladre" performed by Liying Zhu on a 
2022 Dietmar Heubner

www.youtube.com

バジ・アサドは1966年、ブラジルのサンパウロ生まれ。2人の兄はクラシックの分野で活躍するギタリスト。
バジ・アサド自身も優れたギタリスト。ボイス・パファーマンスとソング・ライティングにも卓越した才能を示す。

彼女のライヴ映像 ↓。”Danca das Ondas”のオープニング曲にも採用されている彼女のオリジナル曲だ。


Waves - Badi Assad (ILHA AO VIVO @ Itaú Cultural)

www.youtube.com

 

2022年、魅力的な新譜を発表している。↓

アサド兄弟の妹バジ・アサド、圧巻のパフォーマンスで魅せるアフロ・ブラ
ジリアン傑作『Ilha』
https://musica-terra.com/2022/08/26/badi-assad-ilha/

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑮ King Crimson - Peace - An End

『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

【第3部】

11.King Crimson - Peace ~ A Theme
12.King Crimson - Cadence and CascadeGreg Lake Guide Vocal)
13.Anderson Bruford Wakeman Howe - Let's Pretend
14.Steve Howe - Dorothy
15.King Crimson - Peace - An End

www.youtube.com


”In The Wake Of Poseidon”(1970)
歌詞
https://genius.com/King-crimson-peace-an-end-lyrics

アルバム”In The Wake Of Poseidon”の最後を飾る曲。
アルバムの最初の曲’Peace ~ A Beginning’(平和~序章)では平和は次のように歌われた。

 私は炎に照らし出された海
 私は山 平和が私の名前
 私は風に触れられた川
 私は物語 決して終わることはない

そして、この曲(平和~終章)の最後に平和は次のように歌われる。

 平和は終わることのない一日の夜明け
 平和は、死のような、戦争の終わり

戦いは終わり永遠の平和が訪れたことを告げてアルバムは終わるのだ(注1)。

(参考)
注1
髙岸冬詩「水面に浮かぶ言葉 ~プログレアルバム試論『ポセイドンの航跡』」(首都大学東京大学院 人文科学研究科 表彰文化論分野 研究誌『ファーズ(PHASES)Vol.3』2012.

King Crimson - Peace (Live in Osaka, Japan 2015)

www.youtube.com

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑭ Steve Howe - Dorothy

『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

【第3部】

11.King Crimson - Peace ~ A Theme
12.King Crimson - Cadence and CascadeGreg Lake Guide Vocal)
13.Anderson Bruford Wakeman Howe - Let's Pretend
14.Steve Howe - Dorothy

www.youtube.com


”Motif VOL.1”(2008)収録

この曲について、曲名はおそらく女性の名前だろうということ、初出は、彼のソロ初のライヴ・アルバム”Not Necessarily Acoustic”(1994)であることしか知らない。
”Not Necessarily Acoustic”収録の’Dorothy’を聴いてみたいが、現在の私の環境では聴くことができず残念だ。
しかし、”Not Necessarily Acoustic”収録の貴重なライブ演奏をYoutubeに発見!
YES、7作目、2枚組のアルバム、邦題『海洋地形学の物語』の中のさまざまなフレーズをアコースティック・ギターで弾き語っているのだ。

Steve howe Excerpts from Tales From Topographic ocean

www.youtube.com

こんな楽し気なライヴ映像も見つけた。

YES Acoustic - Soundcheck (Steve Howe, Alan White, Jon Anderson, 
Chris Squire, and Rick Wakeman)

www.youtube.com

(参考)
”Not Necessarily Acoustic”
http://jazz-rock-fusion-guitar.blogspot.com/2018/07/steve-howe-1994
-not-necessarily-acoustic.html

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑬ Anderson Bruford Wakeman Howe - Let's Pretend

                
『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

【第3部】

11.King Crimson - Peace ~ A Theme
12.King Crimson - Cadence and CascadeGreg Lake Guide Vocal)

13.Anderson Bruford Wakeman Howe - Let's Pretend

www.youtube.com


”Anderson Brudford Wakeman Howe:邦題『閃光』”(1989)
歌詞
https://genius.com/Anderson-bruford-wakeman-howe-lets-pretend-lyrics

11作目”90125(邦題:ロンリー・ハート)”(1983)、12作目”Big Generator”(1987)と、プログレッシブな作風が後退し、ポップな作風となったYES。
いわゆる黄金期のサウンドの復活をめざしたジョン・アンダーソンが呼びかけてAnderson Bruford Wakeman Howeが結成された。
YESが存続した状態だったため、メンバーのファミリー・ネームを並べたバンド名となった。1987年、発表されたアルバム名もAnderson Bruford Wakeman Howe。
’Let's Pretend’はこのアルバムの最後を飾る曲。ハウのギター心地良い。

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑫ King Crimson - Cadence and Cascade

『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

【第3部】

11.King Crimson - Peace ~ A Theme
12.King Crimson - Cadence and CascadeGreg Lake Guide Vocal)

www.youtube.com

”In The Wake Of Poseidon”(1970)
歌詞
https://genius.com/King-crimson-cadence-and-cascade-lyrics

アルバムA面3曲目。優しく幸福感溢れる曲。
ただし、歌詞の内容は、Jadeという名のアーティストの追っかけ(グルーピー)の二人の女性(CadenceとCascade)が彼とホテルに行き、彼がただの男だと知る、幻滅の物語であるという(注1)。真実を知ることで幻想から開放された物語ということもできるかもしれない。

歌詞のない器楽曲のみでこのプレイリストを構成しようと当初は考えていたのだが、歌詞の内容は無視してでもこの曲をどうしても入れたかったので、歌詞のある楽曲もプレイリストに加えることにした。

尚、オリジナルアルバムでは、ELPへの移籍が決まり、欠席したリードボーカルのグレック・レイクの代わり、ゴードン・ハスケルがヴォーカルを担当している。ここでは、グレック・レイクがヴォーカルをとったヴァージョンを採用した。

おお、Peace ~ Cadence and Cascadeをメドレーで演奏している人がいた。

Peace - Cadence and Cascade - King Crimson Classical guitar version

www.youtube.com

(参考)
注1
髙岸冬詩「水面に浮かぶ言葉 ~プログレアルバム試論『ポセイドンの航跡
』」(首都大学東京大学院 人文科学研究科 表彰文化論分野 研究誌『フ
ァーズ(PHASES)Vol.3』2012.

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑪ King Crimson - Peace ~ A Theme

 『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』


【第3部】は、キング・クリムゾン3曲、イエス関係者の曲2曲で構成。14曲目以外は、すべて大学時代の友人、プログレッシブ・ロック愛好家、T・Tお薦めのアルバムからの選曲だ。

11.King Crimson - Peace ~ A Theme
12.King Crimson - Cadence and CascadeGreg Lake Guide Vocal)
13.Anderson Brudford Wakeman Howe - Let's Pretend
14.Steve Howe - Dorothy
15.King Crimson - Peace - An End


11.King Crimson - Peace ~ A Theme

www.youtube.com


In The Wake Of Poseidon(1970)


キング・クリムゾン2作目のアルバム”In The Wake Of Poseidon”のB面1曲目。
ロバート・フィリップの情感豊かなギターの音色と響きが素晴しい。

ちなみに、”In The Wake Of Poseidon”は『ポセイドンのめざめ』と訳されているが、これは明らかな誤訳なのだそうだ。in the wake of~のwakeは「めざめ」ではなく、「船などが航行した後に残る跡、航跡」を意味し、このイディオム自体で「~の後を追いかけて」という意味になるという(注1)。『ポセイドンの航跡』とでも訳すのが適切だろう。

Peace - A theme WITH CHORDS King Crimson Gabriele Franzi cover

www.youtube.com



注1
髙岸冬詩「水面に浮かぶ言葉 ~プログレアルバム試論『ポセイドンの航跡』」(首都大学東京大学院 人文科学研究科 表彰文化論分野 研究誌『ファーズ(PHASES)Vol.3』2012.

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑩ Henry Mancini & His Orchestra - Holly

『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

【第2部】

06.Devine & Statton - Under the Weather (Paco Trinidad Remix)

07.Eddie Reader - Wolves

08.Brigitte Bardo - La Madrague

09.Rita Payes & Elisabeth Roma - Jorge do fusa

10. Henry Mancini & His Orchestra - Holly (Remastered) 

www.youtube.com


”Breakfast At Tiffany's”(1961)

映画『ティファニーで朝食を』のサウンド・トラック収録曲。
Hollyはオードリー・ヘップバーンが演じる主人公の名前だ(邦題は「ホリーの気持ち」)。
このサントラ盤は大ヒットし、マンシーニはサントラを大ヒットさせた初の映画音楽家になり、アカデミー賞の最優秀歌曲賞と最優秀作曲賞、グラミー賞の最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀サウンドトラック・アルバム作曲賞、最優秀インストゥルメンタル編曲賞、最優秀パフォーマンス賞ダンス音楽オーケストラ部門を受賞した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%81%A7%E6%9C%9D%E9%A3%9F%E3%82%92_(%E6%98%A0%E7%94%BB)#

尚、オードリー・ヘップバーンがギターを弾きながら「ムーン・リヴァー」を歌うシーンなど、かつて、ブログ「カシコレラ」に投稿した。

音楽と映画③ Breakfast at Tiffany's
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2022/10/28/225359