ライヴを紹介すべきなのだが、まずはOfficial Music Videoを。沖縄戦と沖縄についての新しいタイプの楽曲だと思う。
◆Rude-α（ルードアルファ）『うむい（想い）』
この曲は、Rude-α（注１）がソニーミュージックからの独立を発表後、2021年冬頃からライブ等で歌われていたそうだが（？）、音源のリリースは2022年6月23日。
そして、僕が選んだライヴ映像は2022年6月23日に行われたもの。この日のためにこの曲は作られたとも言えるからだ。6月23日は「慰霊の日」。沖縄県が制定している記念日で、沖縄戦等の戦没者を追悼する日だ。
彼は、沖縄戦の記憶や、平和、そして自然や人の優しさを「ちゃんと子どもたちへ手渡したい」という想いでこの曲を制作。そして、「この曲を出すためだけにメジャーレーベルを辞めた」という。
この日のライヴでこの曲はセットリストの最後に歌われた。歌う前には、彼の祖母が「平和の礎」（注２）を前にして泣いていた幼い頃の記憶について触れた後、次のように語ったという。
「今から生まれる子どもたちに、もっと美しい沖縄、もっと美しい世界、もっと美しい世の中をちゃんと手渡したいと思って作った曲です。俺に命を渡してくれた曽祖父、戦火の中逃げ回って命をつないでくれた人々、全ての戦没者の方々、そして今ここにいる人たちと赤ちゃん、子ども、沖縄の未来に捧げます」
そして、空を仰ぎ、合掌するように手を合わせてから「うむい」を歌い始めのだそうだ。
彼が語っている場面の映像があったので紹介したい。
◆Rude-α『うむいについてのトーク』うむいのわコザミュージックタウン音市場2022.06.23
この後、演奏される『うむい（想い）』は次回！
----------------------------------
追記：）
＊（参考資料）【慰霊の日】島に咲く“うむい”を未来に手渡す Rude-αが楽曲に込めた祈り（「HUB沖縄」より）
https://hubokinawa.jp/archives/16839
（注１）Rude-αについて
＊ ソニーミュージックによるRude-α公式サイト（ただし、2021年10月にソニーミュージックからの独立を発表。自主レーベルRude-α設立）
https://www.sonymusic.co.jp/artist/rude-alpha/profile/
＊ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/Rude-%CE%B1
＊音楽を通して平和を見つめウムイを届ける 慰霊の日のライブを行った（沖縄テレビ）2022/6/24
＊Rude-αさん 平和を願う新曲「うむい」を披露（琉球新報）
（注2）「平和の礎」は、太平洋戦争・沖縄戦終結50周年記念事業の一環として、国籍を問わず、また、軍人、民間人の別なく、全ての戦没者の氏名を刻んで、永久に残すため、平成７年（1995年）6月に建設したもの。
その趣旨は、沖縄戦などでなくなられた全ての戦没者を追悼し、恒久平和の希求と悲惨な戦争の教訓を正しく継承するとともに、平和学習の拠点とするため。
＊県営 平和記念公園 → 平和の礎
https://heiwa-irei-okinawa.jp/facility/heiwanoishiji/
