カシコレラ・ミュージック

カシコレラ・ライヴをカシコレラ・ミュージックと改称し、音楽に関する気ままな投稿場所とします(2023年4月10日より)。

08.「ニューエイジ思想」や「ポジティブ・シンキング」を広めた行動派女優 Shirley Maclaine by Jazz Butcher

・Jazz Butcher - Shirley Maclaine

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"Condition Blue" (1991)
歌詞
https://genius.com/The-jazz-butcher-shirley-maclaine-lyrics

↑よりは↓このライヴが今の自分にはしっくりくる。

The Jazz Butcher - Shirley Maclaine (Preston Pop Fest 21 August 2021)

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シャーリー・マクレーンアカデミー賞作品『愛と追憶の日々』(Terms of Endearment:1983年公開)などで知られるアメリカの女優。
著作も多数あり、特に自伝的著作『アウト・オン・ア・リム』(1983)は世界中で大反響を巻き起こし、ベストセラーになった。
1979年から1981年にかけて、自分の人生や精神世界を探求するために、様々な場所や人物に出会いに行った旅の記録だ。
ペルーのマチュ・ピチュでの瞑想と宇宙との一体感、ロサンゼルスでの前世療法と自分の前世の発見、スウェーデンでのチャネラーとのセッションと宇宙人との交信、ヒマラヤでのヨガの師匠との出会いと自分の魂の目的の探求などが書かれているとのこと。このような体験を通して、本当の自分、神、宇宙について学び、富や名声、友情や恋愛さえも超えた大いなる世界に目覚めゆく過程が綴られているそうだ。
詳しくはこちらを参照下さい。↓

・「アウト・オン・ア・リム」で自分を解放したシャーリー・マクレーンの神秘体験とは? 
https://note.com/slabo22/n/nae6d20dbf186

さて、この曲の歌詞は何とか直訳できる程度には理解できたのだが、結局、パット・フッシュが何が言いたいのかを理解するまでには至らなかった。仕方ない。
残念なことに、結局、音やリズムや旋律に耳を傾けるしかないのだ。私にとっては歌詞も楽器と同じ音でしかない。それは日本語の歌でもさして変わらない。メッセージ性の高い楽曲以外は。

ちなみに、この曲の歌詞には、Shirley Maclaineの他に、Betty Davis、Audrey Hepburn、Francis Farmerが登場する。でも、Kittyって誰?

ついでに書くと、Danny WilsonもShirley Maclaineについて歌っている。

・Danny Wilson - Ballad of me and Shirley Maclaine

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”Bebop Moptop”(1989)
歌詞
https://genius.com/Danny-wilson-the-ballad-of-me-and-shirley-maclaine-lyrics

 

07.北部出身のなのに「南部の」としたのはなぜ? ‘Southern Mark Smith’by The Jazz Butcher

Mark Smith(Mark E Smith:1957~2018)は、カミュの『転落』から命名されたバンド、The Fallのリーダーで歌手・作詞家・作曲家。
極めて個性的で一緒に仕事をするのは難しい人物だったようだが、ファンや批評家からは尊敬される存在だった。
https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_E._Smith

The Jazz Butcher‘Southern Mark Smith’は、The Fallのマーク・E・スミスが題名になっている曲であることは間違いない。
しかし、マーク・スミスはイングランド北部出身だ。
なのに、なぜ、この曲では「南部のマーク・スミス」なのか?

この曲の作詞・作曲者、ジャズ・ブッチャーのリーダーのパット・フィッシュ(イングランド南部出身)は、自分が「南部のマーク・スミス」でありたいという願望を込めて、自分のことを「南部のマーク・スミス」と言っているのだろうか?などと思った。
しかし、きっとこの解釈はとんでもない見当違いだと思う。
英語の歌詞を理解する力量が自分に不足していることがもどかしい。
手に負えない問題は流して、先に進もう。

この曲には、オリジナルのシングル・ヴァージョン(1983)と2ndアルバム”A Scandal in Bohemia” (1984)のために収録し直したヴァージョンがあり、歌詞も異なっている。

The Jazz Butcher - Southern Mark Smith (Original 45)

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Single(1983)
歌詞
https://jazzbutcher.com/lyrics/smith

The Jazz Butcher - Southern Mark Smith (Big Return)

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2nd”A Scandal in Bohemia” (1984)
歌詞
https://genius.com/The-jazz-butcher-southern-mark-smith-big-return-lyrics


彼らの興味深いライヴ映像を2つ貼り付けておく。

The Jazz Butcher -- Southern Mark Smith
(@legendary labour club Northampton 13/06/13)

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The Jazz Butcher Conspiracy Live Munich 11-11-1985

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Re-broadcast on Feb 17 2008 on German TV (Bayerisches Fernsehen)
Setlist-
    1. Girlfriend 
    2. Bigfoot Motel 
    3. The Human Jungle 
    4. Walk with the Devil 
    5. Partytime 
    6. Marnie 
    7. Death Dentist 
    8. Still in the Kitchen 
    9. Zombie Love 
    10. Speedy Gonzalez 

Players:
"The Jazz Butcher" Pat Fish - Vocals & Guitar
Max Eider - Guitar & Vocals
Felix Ray - Bass & Vocals
Owen Jones - Drums & Vocals


さて、私が初めてジャズ・ブッチャーの音楽を聴いたのは、あるコンピレーション・アルバムに収録されていた‘Southern Mark Smith’(シングル・ヴァージョン)だった。
CD店に掘り出し物を探しに行くときには必ずチェックするアーティストの一つだった。
解説も歌詞もない輸入盤3枚を自宅近所の小さな中古CD店で入手した(それに加えてMax Eiderのソロアルバム1枚)。
今回、改めて彼らの音楽に触れて、その魅力を再認識した。
今の気分にぴったりの楽曲も数曲発見した。その中から選んだ2曲。

The Jazz Butcher - D.R.I.N.K. · 

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The Jazz Butcher - Partytime

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"Partytime" performed by the Jazz Butcher Conspiracy in Kortrijk, Belgium, 16-June-2002. 

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Personnel:
The Jazz Butcher (Pat Fish) - Guitar, Vocals
Max Eider - Guitar
Owen Jones - Drums
Steven D. Valentine - Bass

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参考資料

The Jazz Butcher
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Jazz_Butcher

・Certain Songs #747: The Jazz Butcher – “Southern Mark Smith”
(MEDIALOPER WE'RE NOT WHO YOU THINK WE ARE)
https://medialoper.com/certain-songs-747-the-jazz-butcher-southern-mark-smith/

・Mark E. Smith
https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_E._Smith

・追悼マーク・E・スミス 文:イアン・F・マーティン(訳:坂本麻里子)
https://www.ele-king.net/news/rip/006110/

 

06. 思い描いていた理想の女性にぴったりのシンガーソングライター 'Jackie Girl' by Louis Philippe

 

・Louis Philippe - Jackie Girl

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"Jackie Girl"(1996)

ルイ・フィリップ名義の6枚目のアルバム”ジャッキー・ガール”(1996)は、ロックンロール時代の最初の女性シンガーソングライターの1人であるジャッキー・デシャノン(1941年生まれ)に捧げられている。
ルイは自身の2枚目のアルバム”アイボリー・タワー”(1988)以来、「アンナ」という彼にとって理想的なキャラクターを何度も繰り返し登場させていた。
彼は「アンナ」について生き生きとした具体的なイメージを思い描くことができたのだが、「アンナ」の顔だけはどうしても浮かんで来なかったそうだ。
ジャッキー・デシャノンの写真をたまたま見たことをきっかけに、彼女こそ、自分にとっての女神だと思うようになったようだ。

タフで主体的で毅然としていて洗練されているのに、どこかはかなげで愛くるしくセクシー。ガール・ポップと言えば、可愛い振りだけしていればよくて余計なことは口にするなとされていた時代に孤高のシンガーソングライターでいたジャッキーは、ルイが思い描く世界を見事なまでに具現化する特別な女性なのだそうだ。

アルバム"ジャッキー・ガール"に「優美さ」を与えてくれたのは、すべてジャッキーのおかげだとルイは言っている。
なお、このアルバムに、初めてXTCのデイブ・グレゴリーが参加した。

(以上、アルバム"ジャッキー・ガール"に寄せたルイ自身の解説を参考にした。)


アルバム”ジャッキー・ガール”収録曲より2曲。

貴重なライブ映像

・Louis Philippe & The Night Mail - 'She Means Everything To Me'(LIVE 2017)

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デイブ・グレゴリーのリズム・ギターが聴ける曲

・Louis Philippe - Every Day Gone By

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ルイ・フィリップ(本名フィリップ・オークレー:1959年~)は、フランス・ブルターニュで生まれ育ち、パリで哲学を学び、哲学教師となる。1985年、ボーダー・ボーイズというバンドでベルギーのクレプスキュール・レーベルからデビューした。アルカディアンズという名義でアルバムを制作後、エル・レーベルの創始者マイク・オルウェイの勧めでロンドンに移り住み、エル・レーベルの解消までその中心的役割を果たした。ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンのフォロワーという見方をされることも多いが、彼の音楽には多様な要素が含まれており、音楽的素養の豊かさが感じられる。彼は、楽器演奏、作曲、プロデュース、アレンジなど多様な音楽活動をするだけではなく、フットボール・ジャーナリストとしても知られている。また、料理人を職業としていた時期もあるようで、2作目のアルバム"アイボリー・タワー"のジャケット内の自己紹介欄の末尾には、最大の夢は、レストラン経営だと記されている。

ちなみに、1987年、渋谷パルコ・スペース・パート3で行われたエル・レーベルのライブに行き、ルイ・フィリップとアンソニー・アドバースの公演を堪能した。
今回、情報収集時にルイ・フィリップが書いた、そのライブにまつわる話の翻訳を見つけて読んだがとても興味深かった。

・1987年、エル・レコーズ東京へ行く:日本冒険譚(ルイ・フィリップ
https://note.com/sosaidkay/n/n32693e1945a9


最後に、私が所有しているルイの楽曲の題名に実在人物名が含まれているものが他に4曲ある。

・Louis Philippe - Rubens Room("Appointment With Venus"1987)
・Louis Philippe - Simon Bolivar Airport("Ivory Tower" 1988)
・Louis Philippe - Yuri Gagarin("Yuri Gagarin",1989)
・Louis Philippe - Rafaella("Delta Kiss"1993)


〈参考資料〉

・Louis Philippe
https://en.wikipedia.org/wiki/Louis_Philippe_(musician)

・Jackie DeShannon
https://en.wikipedia.org/wiki/Jackie_DeShannon

・ジャッキー・デシャノン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC
%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%B3

ジャッキー・デシャノン(1941年~)は、U.S.A.のシンガーソングライター。ロックンロール時代の最初の女性シンガーソングライターの1人である。
「世界は愛を求めている」「恋をあなたに」「ピンと針」などを歌った。また、キム・カーンズの「ベティ・デイビスの瞳」、アーマ・トーマスの「ブレイク・アウェイ」、ブレンダ・リーの「ダム・ダム」、リック・ネルソンの「Thank You Darlin'」、マリアンヌ・フェイスフルの「Come And Stay With Me」などの作者として知られる。

・Jackie DeShannon - What The World Needs Now Is Love(LIVE 1965) 4K

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* written by the songwriting team of Burt Bacharach and Hal David

・Kim Carnes - Bette Davis Eyes (2021 Live Performance)

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・Jackie DeShannon - Bette Davis Eyes

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 written by Jackie DeShannon & Donna Weiss.

・Jackie DeShannon - Come and Get me

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Released on: 1966-09-01
Composer: Burt Bacharach、Hal David

ルイ・フィリップが大好きだと書いている曲

05. 捧げられた当の本人は喜ばなかったと言われているトリビュート・ソング 'Andy Warhol'by David Bowie

David Bowie - Andy Warhol (2015 Remaster) 

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" Hunky Dory"(1971)収録曲

* 歌詞
https://genius.com/David-bowie-andy-warhol-lyrics

* David Bowie- Andy Warhol (Live at Lorelei 6-22-96)

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ウォーホルの大ファンだったボウイは'Andy Warhol'を作曲。
4枚目のアルバム”ハンキ―・ドリー”(1971)に収録した。
このアルバムが発売される前のこと。
ボウイは、初めてニューヨークを訪れ、ウォーホルに会った(1971年)。
ウォーホルと面識のある友人で俳優のトニー・ザネッタがボウイを彼のスタジオに連れて行ったのだ。

その際、ボウイは、ウォーホルにアルバム”ハンキ―・ドリー”を手渡し、'Andy Warhol'を演奏したそうだ。
それに対して、ウォーホルは、ほとんど何も言わなかったので、ボウイは気に入ってもらえたという確信は持てなかったそうだ。
その場に居合わせたトニーは、ウォーホルは明らかに気に入らなかったみたいだと、後に語っている。

余程親しい相手は別だとして、存命中の人物へのトリビュート・ソングって難しいんだろうなと思った。果たしてAlison StattonはPants Yell!!の’Alison’Statton'を聴いただろうか?とも思った。

さて、ボウイは、ウォーホルと親交のあったアーティスト・バスキアの伝記映画『バスキア』(1996年制作)でウォーホル役を演じた。


最後に個人的な余談を少々。

デヴィッド・ボウイの音楽はとても素敵だ。しかし、所有しているアルバムは2枚のみで、これまで彼の音楽を追求する機会はなかった。おそらく、あまりにも知名度が高すぎるからだと思う。

ところが、彼のライブに行ったことがある。1992年2月17日のティン・マシーン武道館公演だ(ティン・マシーン、最後のライヴになった公演)。
それには以下のようないきさつがあった。

当時、「彼氏はプロのロック・ミュージシャン」の同僚がいた。マニアックな音楽の話ができる数少ない同僚だった。

その年の2月3日、中学時代の友人とモノクローム・セットのライブ@クラブ・チッタ川崎に行く予定でチケットを2枚購入していたのだが、友人が行けなくなった。思案した結果、事情を話して、その同僚を誘った。

次のような返事が返ってきた。
「実は、彼とティン・マシーンのライブに行く予定でチケット2枚買ってたんだけど、彼が仕事で行けなくなって・・・。それに一緒に行ってくれたら、行ってもいいよ。チケット交換で!」

すっかり忘れていた懐かしい話。

・Tin Machine Live (Budokan, NHK Hall, '92)

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参考資料等

アンディ・ウォーホル

Andy Warhol
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9B
%E3%83%AB

David Bowie'Andy Warhol'〉

Andy Warhol (song)
https://en.wikipedia.org/wiki/Andy_Warhol_(song)

デヴィッド・ボウイ、憧れのアンディ・ウォーホルと初対面を果たしたときの気まずいエピソードとは?
2020.11.22(rockin'on.com 2020.11.22. )
https://rockinon.com/news/detail/196652

デヴィッド・ボウイの71年アンディ・ウォーホル「ファクトリー」訪問映像 13分のレストア映像がネットに(2017/07/12)
https://amass.jp/91383/

アンディ・ウォーホルを歌った曲〉

アンディ・ウォーホルを歌った曲 ~デヴィッド・ボウイから布袋寅泰まで(翠波画廊)
https://www.suiha.co.jp/column/andyworholwoutattakyoku/

Lou Reed - Andy's Chest

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"Transformer"(1972)

布袋寅泰 - さよならアンディ・ウォーホル
https://www.youtube.com/watch?v=PTD-3mV24pA

〈その他〉

・アルバム『ハンキー・ドリー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC
 *このアルバムには「ボブ・ディランに捧げる歌」(Song For Bob Dylan)も収録されている。

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・映画・バスキア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%82%A2

・TIN MACHINE "LIVE AT BUDOKAN 1992 - FM BROADCAST (2LP)"
https://diskunion.net/rock/ct/detail/RS200624DB01
  * デヴィッド・ボウイが率いた伝説のバンド、ティン・マシーンのバンド史最後のライヴにして来日公演、1992年2月17日 武道館でのライブが2LP化。

 

04. 為して然るべき行動をすることを決意したRosa Parksを称えた曲? Lounge Lizards - Tango #3,Determination for Rosa Parks


Lounge Lizards - Tango #3,Determination for Rosa Parks

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ジョン・ルーリー率いるラウンジ・リザーズのこの歌詞のない器楽曲はローザ・パークスという女性を題材にしている。

ローザ・パークス公民権運動の高揚のきっかけとなる行動をした女性で、「公民権運動の母」と呼ばれることもある人物だ。
1955年12月1日、彼女は、座席を白人に譲ることを命じたバス運転手の指示を拒否。
これが公民権運動の高揚のきっかけとなったのだ(ローザ・パークス公民権運動については後半部分を参照下さい)。

アメリカ「合州国」(Unite States of America)における公民権運動と言えば、多くの人はキング牧師を想起するだろう。
しかし、公民権運動を「自分事として」学ぶためには、なぜ、どのような心理で、ローザ・パークスは、そのようなことを行ったのか、具体的に考えることから始めるのが適切だと思う(また、マルコムXらの運動についても学ぶ必要があるとも思う)。

この曲は歌詞のない器楽曲であるし、リーダーのジャン・ルーリーがどのような思想の持主なのかも知らないのだが、この曲の題名が単にRosa Parksではなく、Determination for Rosa Parkであることが重要な気がする。
ローザ・パークスは、為して然るべき行動をすることを決意したのだ。
それには勇気が必要だが、それは特別なことではなく、行おうと思えば、誰にでもできるし、誰にもその権利が認められた行動なのだ。
実際、彼女以前にも同様の行為をした黒人はいた。彼女は威厳を持って理性的に行っただけなのだ。

忌野清志郎は、反原発の歌を歌い、それを妨害する行為に抵抗した。日本では彼の行為は特別視される傾向にあるが、彼は自分の理性と感情に素直に従っただけでそれらの行為自体は特別なことではないと考えることもできる。
問題は、「多くの人には、なぜ、そのような行為ができないのか」というところにあるのだと思う。
https://kasikorera2017.hatenablog.com/entry/2021/03/10/224521

 

ちなみに、ラウンジ・リザーズのライブに行ったことがある。
リーダーのジョン・ルーリーがジム・ジャームッシュ監督の映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス 」や「ダウン・バイ・ロー」に出演していて興味があったからだ。

会場は新宿・歌舞伎町の少々怪しげな雰囲気のダンスホールだった。
19:00開演の予定なのに、何のアナウンスもなく、開始は21:00頃だった記憶がある。
ライブはこんな感じで大満足だった。

Lounge Lizards live 1989

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ローザ・パークス公民権運動〉についてまとめておく。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9




1955年12月1日、アラバマ州モントゴメリー。
仕事を終え、バスで帰宅の途についたローザは、空いている席に座った。バス後方に指定されていた黒人座席の最前列だった。
次第に乗車して来る白人が増え、座れない白人も出て来た。
そこで運転手は、白人に席を譲らせるため、慣例通り、黒人席に座っていた最前列の4人に立つように命じた。
他の3人は席を空けたがローザは立たなかった。
その際、次のようなやりとりがあったそうだ。

運転手:なぜ立たないのか?
ローザ:立ちません。
運転手:よろしい。立たないんなら警察を呼んで逮捕させるぞ。
ローザ:どうぞ、そうなさい。

1992年に出版された『My Story(『ローザ・パークス自伝』)において、彼女は次のように述懐しているそうだ。
「屈服させられることに我慢できなかった」から席を立たなかった。
人間としての誇りを侵害されたため席を立たなかったと。

乗客の証言によれば、ローザは終始、静かで威厳に満ちた毅然たる態度だったという。

運転手は警察に通報し、ローザは市の条例違反で逮捕された。
警官に対して、彼女は「どうして私が連行されるのか」と質問し、警官は「知るもんか。でも法は法だからな」と返答したという。
警察署での手続き後、彼女は、市の拘置所に入れられたが、即日保釈され、やがて簡易裁判所で罰金刑を宣告された。

ローザ逮捕の知らせが伝わると、モンゴメリーの教会の牧師に着任したばかりのマーティン・ルーサー・キング・ジュニア(当時26才)らがモンゴメリーのすべての黒人にバス・ボイコット運動を呼びかけた。

貧しい黒人にとってバスは必須の交通機関であったが、黒人たちはバスを利用せず、車に同乗したり、どこへ行くにも歩いたりした。
利用者の75%以上は黒人だったため、バスを運営するモンゴメリー市は経済的に大きな打撃を被った。

一方、ローザは市条例違反の判決に対し、バス車内の人種分離の条例は違憲であるとして控訴した。
1956年11月、連邦最高裁判所は市条例は違憲であるとの判決を出し、公共交通機関における人種差別は禁止された。
381日間続いたボイコット運動は、最高裁違憲判決の翌日に収束した。

この勝利をきっかけに公民権運動は全米に広がりを見せ、ついには1964年、人種差別を禁止する法律、公民権法が成立することになる。

2005年10月24日、ローザは、デトロイトの自宅にて老衰で死去する(享年92歳)。
ローザ死後、デトロイトでは、ローザを追悼するミュージシャンらのコンサートが相次いだ。

例えば、U2はローザの死の翌日の公演で彼女を追悼し、「Pride (In The Name Of Love)」と「Where the Streets Have No Name」を演奏したそうだ。

U2 - Pride (In The Name Of Love) (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=49ND7S3F9Ps

U2 - Where The Streets Have No Name (Live In Paris 2015)
https://www.youtube.com/watch?v=O3CLBIL1J7o

なお、ピート・シーガーは、同時代にRosa Parksのこの行為を歌った。

 Pete Seeger - If You Miss Me At the Back of the Bus

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(おまけ)

キャスリン・ハリガン, サラ・ウォルシュ
『世界のすごい女子伝記 未来への扉をひらいた、歴史にのこる50人』(2020年)
https://mi-mollet.com/articles/-/26792?layout=b

今を生きる子どもたちへおくる、ジャンヌ・ダルクからマララ・ユスフザイまで、時代を越えて人々に勇気と希望をもたらす女性たち50人の新しい伝記絵本。一人1見開き展開のオールカラーページで、心に残るお話が気鋭の英国人イラストレーターによる美しい挿絵で彩られ、楽しく読み進められる一冊。

エリザベス1世/ジャンヌ・ダルク/インディラ・ガンディー/テレサ・カチェンダモト/武則天/ハリエット・タブマン/ボウディッカハトシェプスト/イサベル1世/サカジャウィア
フリーダ・カーロ/ビアトリクス・ポター/ココ・シャネル/ビリー・ホリデイ/アンナ・パヴロワ/ミーラー・バーイー/マヤ・アンジェロウ/ジョージア・オキーフ/エミリー・ブロンテ/サラ・ベルナール
フローレンス・ナイチンゲール/ヘレン・ケラー/アン・サリバン/メアリー・シーコール/シーリーン・エバーディー/マリア・モンテッソーリ/マザー・テレサ/ワンガリ・マータイ/エリザベス・ブラックウェル/エバ・ペロン
マリー・キュリー/レイチェル・カーソン/エイダ・ラヴレス/ヒュパティア/ロザリンド・フランクリン/メアリー・アニング/キャサリン・ジョンソン/ドロシー・ホジキン/ダイアン・フォッシー/ワレンチナ・テレシコワ/マララ・ユスフザイ/リゴベルタ・メンチュウ/アメリア・イアハート/ハンナ・セネシュ/ローザ・パークス/ヌーア・イナヤット・カーン/エメリン・パンクハースト/キャシー・フリーマン/田部井淳子/アンネ・フランク

 




03. 脱退したドラマーへの想いを込めた'J.D.H.A.N.E.Y.’ by Monochrome Set

モノクローム・セットの次の5曲は、メンバーの名前が題名となっている
(Lester Square、Bid、Tony Potts、J.D.Haney、Foz Foster(James 'Foz' Foster)。


① Lester Leaps In(1979 シングル)
https://www.youtube.com/watch?v=ge4U2sfVnfI
② B-I-D Spells Bid(1980 2ndアルバム)
https://www.youtube.com/watch?v=q1rYHO3a6cY
③ The Weird, Wild And Wonderful World Of Tony Potts(1980 2ndアルバム)
https://www.youtube.com/watch?v=f90sJkqo1jA
④ J.D.H.A.N.E.Y.(1982 シングル)

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⑤ Take Foz(1985 4thアルバム)
https://www.youtube.com/watch?v=EeNyDjgcBOY


'J.D.H.A.N.E.Y.'は、脱退したドラマーJ.D.Haney(J.D.ヘイニー)への想いを込めて作られた曲だ。曲中、ボーカルのビドは、ヘイニーに呼びかける。
’John,if you can hear me....We made this record just for you and sealed it with kiss’

 

左からTony Potts,Andy Warren,J.D.Hayney,Bid,Lester Square

J.D.Haney(J.D.ヘイニー:John Haney)は、1978年1月、モノクローム・セット結成時のオリジナル・メンバー。
初期のモノクローム・セットをひと際輝かせていたのは、ビドの作曲能力、レスター・スクエアのギター演奏、そして、ヘイニーのドラムス演奏だと言っても過言ではないだろう。
それほど彼のドラムスはユニークで素晴しく、モノクローム・セットに欠かせないものだった。例えば、次の2つ...

Monochrome Set - He's Frank(1979 シングル)

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Monochrome Set - The Monochrome Set(1979 シングル)

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ところが、1981年秋、2度目のアメリカ公演を機に、彼は結婚し、そのままニューヨークに留まることになり、脱退してしまう。残るメンバーはメロディ・メイカー紙に「60年代スタイルのドラマー急募!」という募集広告をうった。(注)

彼の脱退後、彼への想いを込めてビドとアンディが'J.D.H.A.N.E.Y.'共作した。1982年のシングル”The Mating Game”に収録・発売された。

さて、興味深い記事を読んだので紹介する。
3枚目のアルバム”Eligible Bachelors”発表後、レスター・スクエアが脱退するというまさかの事態となった。しかも、J.D.へイニー後任のドラマーまでが脱退。
さらに問題発生。新たなメンバー構成で3度目のアメリカ公演に臨んだのだが、ギター以外のすべての機材類が盗まれるという事件に遭遇したのだ。そして、この事態に堪えきれなかった新加入のドラマーはイギリスへ戻ってしまった。
ニューヨーク在住のJ.D.ヘイニーがこの危機を救った。彼は、半ばボランティアで残りの公演でドラムスを担当したというのだ。(注)

注1:伊藤秀世氏が4thアルバム”The Lost Weekend”日本版に寄せた記事を参照した。


最後に、共作者として、J.D.ヘイニーの名前が記されている曲目を列挙しておく。

(1980 1st)
・Tomorrow Will Be too Long
・Ici Les Enfants

(1981 2nd)
・Love Zombies
・R.S.V.P.
・Apocalypso
・Karma Suture
・The Man With The Black Moustache

(1982 3rd)
・Fun for All the Family

(1985 4th)
・Monochrome Set - Cowboy Country

(1986 BID ソロ・シングル)
・Reach For Your Gun

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参考資料:

・The Monochrome Set(wiki英語)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Monochrome_Set

・The Monochrome Set Official website Discography
https://themonochromeset.co.uk/discography.html

・Fun for All the Family (Live, E.M.I. Session, Recorded March 1981)

www.youtube.com

* ドラムス演奏J.D.ヘイニー

・Lester Square
https://en.wikipedia.org/wiki/Lester_Square

・Lester Square Art at 
https://www.lestersquareart.com/

・Foz Foster(James 'Foz' Foster)
https://en.wikipedia.org/wiki/Foz_Foster



↓ これは時間のある時愉しもうと思う。

・The Monochrome Set Full Concert Part 1:3 @ San Miguel Primavera Sound 2011
https://www.youtube.com/watch?v=B53079Lz8yY
・The Monochrome Set Full Concert Part 2:3 @ San Miguel Primavera Sound 2011
https://www.youtube.com/watch?v=tMlW2pyXeSs
・The Monochrome Set Full Concert Part 3:3 @ San Miguel Primavera Sound 2011
https://www.youtube.com/watch?v=XYqKgRXV50o


02. 敬愛するミュージシャンへの問いかけ? 'Alison Statton' by Pant Yell!

曲名に実在する/実在した人物名が含まれている洋楽というお題をたてて真っ先に思い浮かんだ曲はこれだ。

Pant Yell! - Alison Statton

www.youtube.com


 *Pant Yell! ”Alison Statton”(2007)収録

Alison Stattonは、Young Marble GiantsやWeekendのボーカリストとして知名度が高いウェールズ出身の女性。
Weekend解散後も、Ian DevineやSpikeと組みながらも、Alison Stattonという個人名を表に出して佳作ながらも地道かつ控えめに作品を発表。彼女の作曲能力と穏やかで優しい歌唱がとても気に入っている。
私が最も好きな女性ミュージシャンなのだ。

Pant Yell!は、おそらく2003年頃から2010年にかけてボストンで活動したインディーズのポップ・グループ
メンバーは、Andrew Churchman(ボーカル、ギター他、リーダー)、Sterling Bryant(ベース)、Casey Keenan(ドラムス)。
アルバム”Alison Statton”の録音には、ボーカル、サックス、トランペット、ギター、キーボード等、5人のサポート・メンバーが参加している。

このアルバムは、大型CD店でAlison Stattonの場所に誤って並べられていたのを見つけ、興味を持って購入した。とても気に入っている作品だ。


社会的な内容を目当てに聴く楽曲以外は、歌詞内容を気にすることなく、ボーカルも楽器の1つとして聴いてしまう私。
これまで歌詞を意識することなく、この曲を聴いていた。
なぜ、この曲の題名が’Alison Statton’なのか?
今回、初めて歌詞に注目してみた。


最後の2フレーズ。
「僕はどうしたらいい?ワンマンバンドのメンバーでいるよりもむしろソロの歌手になりたいんだけど」
(Show me where you think I should stand.I'd rather be a singer than a one man band.)

Young Marble GiantsやWeekendを解散し、時に、Ian DevineやSpikeと組みながらも、Alison Stattonという個人名で活動していた彼女のことを想起し、自分はどうあるべきか、彼女に問いかけた歌なのだろうか?

このアルバムに関する批評記事を参照した。
https://pitchfork.com/reviews/albums/11364-alison-statton/
https://softabuse.bandcamp.com/album/alison-statton-2

このアルバムはAlison Stattonに敬意を表した作品ではあるが、彼女との関連性は薄く、端的に言うと、「優しく控えめな表現(gentle understatement)」という点が彼女の音楽とこのアルバム、あるいは、Pants YELL!!の音楽との共通点。
そのような趣旨の批評をMarc Hoganなる人物が行っている。

最後に、彼らの動画を2つ掲載しておく。

Pants Yell! "Someone Loves You"

www.youtube.com


*”Received Pronunciation(2009)”収録曲

Pants Yell! at WHPK Summer Breeze in Chicago on 5-15-2010

www.youtube.com


*”Alison Statton”(2007)収録曲’Two French Sisters’ 
 ”Received Pronunciation(2009)”収録曲’Someone Loves You’ 

今回の調査で彼らの音楽への愛着と理解が深まった。
アルバム”Received Pronunciation(2009)”を手に入れたくなった。

1. 題名に実在する/実在した人物名が含まれている楽曲(洋楽編)

sycoBさんのブログ記事「ロケンロールのキャラ調査」
https://sycob.hatenablog.com/entry/2024/01/18/130005)に触発されて、題名に実在する/実在した人物名が含まれている楽曲を探してみた。
探したと言っても、自分のPC内に取り込んでいる楽曲(洋楽のみ)を検索しただけなのだが。
とりあえず、検索結果リストを掲載。
冒頭に?印がある楽曲は、架空の人物か、実在人物か判断がつかなかったもの。
×印があるの楽曲は、架空の人物であることが判明したもの。

気が向いたら、下記リストの楽曲に関することを投稿しようと思う。

・Bell and Sebastian - Seymour Stein 
・Bell and Sebastian - Marx and Engels 
・Bell and Sebastian - Mary Jo

・Billy Bragg & Wilco - Ingrid Bergman
・Billy Bragg & Wilco - Walt Whitman's Niece

Brian Setzer Orchestra - Hey,Louis Prima
Brian Setzer Orchestra - Sammy Davis City

・Danny Wilson - Ballad of me and Shirley Maclaine

?Dukes of Stratosphear - You're a good man Albert Brown

・Felt - Magellan
?Felt - Song For William S.Harvey

George Harrison - Ballad of Sir Frankie Crisp

・Jam - David Watts
 * キンクスの楽曲のカヴァー。レイ・デイヴィスが『ザ・キンクス:サベージの公式伝記』で認めたように、「デイヴィッド・ワッツは実在の人物。

・Jazz Butcher Conspiracy - Shirley Maclaine

×King of Luxembourg(Simon Turner) - A Picture of Dorian Gray
 * The Picture of Dorian Gray(1890年)は、オスカー・ワイルド唯一の長編小説。
・King of Luxembourg(Simon Turner) - Someting for Sophia Loren
・Simon Turner - Andy Warhol

・Louis Philippe - Simon Bolivar Airport
・Louis Philippe - Yuri Gagarin

・Lounge Lizards - Tango #3,Determination for Rosa Parks

・Monochrome Set - J.D.H.A.N.E.Y.
・Monochrome Set - B-I-D Spells Bid
・Monochrome Set - The Weird, Wild And Wonderful World Of Tony Potts
・Monochrome Set - Lester Leaps In
・Monochrome Set - Take Foz

・Pant yell!! - Alison Statton

Peter Gabriel - Biko

Prefab Sprout - Jesse James Bolero
Prefab Sprout - Meet the New Mozart

Paul McCartney & Wings - Picasso’s Last Words (Drink to Me)

×Queen - Bring Back That Leroy Brown
*リロイ・ブラウンは、アメリカのシンガーソングライター、ジム・クロウチの全米NO1ヒット曲「リロイブラウンは悪い奴(Bad,Bad Leroy Brown)」(1973年)に出てくる、悪いやつなのにどこか憎めないキャラクターの名前。

・Robyn Hitchcock - Raymond Chandler Evening

Robert Wyatt - Biko

・Smiths - Shakespeare's Sister

Micheal Nyman - Morzart

・Yes - Picasso

Young Marble Giants - Choci Loni

?18 Wheeler - Boddha
 * Boddhaはブッダ(Buddha)?

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑯ Badi Asad - Canco del Lladre

『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

変更:

07.
Eddie Reader - Wolves
→ Fairground Atraction - A Smile in a Whisper

16.David Gilmour - Where We Start
→ 割愛
16.Badi Asad - Canco del Lladre

-------------------------
【終曲】

16.Badi Asad - Canco del Lladre
”Danca das Ondas”(2003)
曲名は泥棒の歌という意味のカタルーニャ語(邦題「盗賊の歌」)。
原曲はカタルーニャ民謡。
カタルーニャのギタリスト・作曲家、ミゲル・リョベット(ミゲル・リョベ
ート:1878~1938)がギター用に編曲した曲を、ほぼ彼のアレンジ通りにバ
ジ・アサドが演奏している。

youtube上にないので代わりにこれを↓。

Miguel Llobet's "Canco del Lladre" performed by Liying Zhu on a 
2022 Dietmar Heubner

www.youtube.com

バジ・アサドは1966年、ブラジルのサンパウロ生まれ。2人の兄はクラシックの分野で活躍するギタリスト。
バジ・アサド自身も優れたギタリスト。ボイス・パファーマンスとソング・ライティングにも卓越した才能を示す。

彼女のライヴ映像 ↓。”Danca das Ondas”のオープニング曲にも採用されている彼女のオリジナル曲だ。


Waves - Badi Assad (ILHA AO VIVO @ Itaú Cultural)

www.youtube.com

 

2022年、魅力的な新譜を発表している。↓

アサド兄弟の妹バジ・アサド、圧巻のパフォーマンスで魅せるアフロ・ブラ
ジリアン傑作『Ilha』
https://musica-terra.com/2022/08/26/badi-assad-ilha/

優美で温かく彩り豊かな心安らぐプレイリスト⑮ King Crimson - Peace - An End

『優美温彩 ~すべての人に安らぎを 2023冬』

【第3部】

11.King Crimson - Peace ~ A Theme
12.King Crimson - Cadence and CascadeGreg Lake Guide Vocal)
13.Anderson Bruford Wakeman Howe - Let's Pretend
14.Steve Howe - Dorothy
15.King Crimson - Peace - An End

www.youtube.com


”In The Wake Of Poseidon”(1970)
歌詞
https://genius.com/King-crimson-peace-an-end-lyrics

アルバム”In The Wake Of Poseidon”の最後を飾る曲。
アルバムの最初の曲’Peace ~ A Beginning’(平和~序章)では平和は次のように歌われた。

 私は炎に照らし出された海
 私は山 平和が私の名前
 私は風に触れられた川
 私は物語 決して終わることはない

そして、この曲(平和~終章)の最後に平和は次のように歌われる。

 平和は終わることのない一日の夜明け
 平和は、死のような、戦争の終わり

戦いは終わり永遠の平和が訪れたことを告げてアルバムは終わるのだ(注1)。

(参考)
注1
髙岸冬詩「水面に浮かぶ言葉 ~プログレアルバム試論『ポセイドンの航跡』」(首都大学東京大学院 人文科学研究科 表彰文化論分野 研究誌『ファーズ(PHASES)Vol.3』2012.

King Crimson - Peace (Live in Osaka, Japan 2015)

www.youtube.com